風の吹くまま日記

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私はけっこうイロンナ職場を経験している。

しょせんパートだが、その時々で興味を持った仕事をしたいと思うので

結果的にイロンナ職場で働くことになる。

そして行く先々で、必ず一人や二人は思い出に残る人との出会いがある。

で、今日は 老人介護施設でヘルパーとして勤務していた頃の話。

息子たちはまだ保育園の時代、私もおさげ髪がギリ似合ってた頃。



山城君は私より7つくらい年下だった。

ボブ・サップを色白にしたルックス。

男なのにオネエ言葉を好んで使っていた。

女性が圧倒的に多い職場なので特に違和感はなかったけどね。

当時、そのフロアにパートは私だけ、後は全て正職員だったせいもあるが

それと山城君独特のキャラにもよるが

とにかく彼は私のことを名前で呼んだためしはなく、いつも私は

「そこのパート。」と呼ばれていた。



私は主婦だったのでいつも昼は弁当持参だったのだが、

彼は独身なので昼休みは外へ食べに行く。

フツー、自然にそうなるだろう。



しかし。

私が休憩室のテーブルにお弁当を置き、他の職員さんたちと一緒に、

今月のお茶菓子代500円まだ払ってない人だれーーー?とか

腰痛ベルトの注文もう締め切っていいーーー?とか

鈴木さんにナースコールで呼ばれたから行ってみたら

アカスリで背中掻いてくれって懇願された、とか

それで掻いたの? うん 5回だけね、などなど

業務色が全面に踊る楽しい会話をしている最中、

山城君がライトにこう言い放ったわけです。



「そこのパート、メシ食いに行くわよっ。奢らないけど。」



「・・・・・・・・・あ ごめんなさい、私、お弁当なので・・・・・。」



「あたしが食べてやったわ。」



「はい?」



見ると空の弁当箱が。



「あんた味付け薄いわね。それにこんな量じゃあたし足らないわよ。」



予期せぬ展開のもと、私は彼と共に昼食を食べにいくハメになり、

次からはそれが定番になった。



お互いの名誉のために断っておくけど、レンアイ感情とはまるで無縁。

友達とも違う。先輩、後輩でもない。

人類愛なんて表現すらもったいない。生物愛にチョイかするか?

無駄な殺生はやめましょう、みたいな気持ちに近かったかもな。

ただなんとなく、「サップ」と「そこのパート」は周波数が合ったんですよ。

事実 山城君にはカノジョがいたし。



そんな チキンカツ定食をむさぼり食う山城君から、

私から3切れ奪って自分のお皿に乗せてフツーに食べる山城君から、

ある日 暗い顔で、お下の相談を受けたわけです。

それは 若いのに夜尿がひどい、お尻からう●ち以外のものが出てくる、

という類の相談より ある意味深刻なものでした。




サップ「あたし ハーフインポのような気がするの。」



ぐわしゃ!(衝撃発言によるショック音)



サップ「なんかね。仕事でおむつ交換するでしょ?」

そこのパート「はいはい。」

サップ「そん時のクセで、どっかに発疹はないか、とかビランはないか、とかね、

 いっつもそんな目でカノジョのも見ちゃうのよ。

 なんかね、保護の対象なの。」



ぐわしゃ!



そこのパート「そっかー。で、清拭してからレスタミン塗布かーー。

 しばらくこれで様子を見てみましょうってかーー。」


サップ「そうそう。これって職業病かも。で、いまいち元気出ない。」



それは一大事!!このままハーフを極めたらピュアインポになってしまうではないの!?

そしたらカノジョにふられるじゃないの!?

無駄な殺生になってしまうではないの!?



励まさなくては。何か気の効いたことを言って、元気づけなくては。





「でも山城君て もともとが薄そうだから。」




言ってから しまった と思った。

さらにマズイ方向に流れていきそうな雰囲気になってる。



「・・・・・・・・・何が?」



えーーーと えーーーっと 何、何て言おう。

とりあえず流れを止めなきゃ、いやむしろさりげなく流しちゃった方がいいかも。

男と女って流しそうめんじゃん?つゆは薄めがおいしいよね。 とか言っとく?



「あーーいいや なんも言わないで。

 俺 どんな答え聞いてもすげー凹みそうだから。」



なぜかその時だけ本来の男言葉に戻っていた。



ぐわしゃ!



サップが素に戻ったのは それがたった1回だった。

「薄い」。

けっこうリアルだったのかもな。



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