風の吹くまま日記

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テレビジョンのNEWSを観ていると、連日のようにいたましい殺人事件が報道されております。

定番なのが、被害者のご近所インタビュー。

「あの人がなぜこんな事に!信じられません。大人しい礼儀正しい方ですよ。」

「感じの良い方です。人から恨みを買うような人じゃありません。」

私は 例えば自分が誰かに殺された時、ご近所の方のインタビューを想像するとスーパーユウウツになるのですよ。

たぶんロクなコメントは頂けないと 1000%自信があるからです。



先日、例によって日課である新聞とじゃれ合っている行為の後に、とある広告を発見。

“さあ、あなたも手遅れにならないうちに 春に向けてダイエット!!”

どきゅーーーん。

女心のイタい部分に直撃です。

手遅れにならないうちに の一節だけ文字のポイント大きめで色も赤です。

しかも無料体験券がすみっこにこっそり付いています。

ボディーチェックとやらも無料です。

私の大好きな無料の2字がこれだけ躍っていては、とても無視できません。

実は以前から気になっていました。

体脂肪は自宅の体脂肪計で計れても、筋肉量その他は専門の施設に行かないと知ることができません。

甘い物や油物のバカ食いは止めて、2ヶ月間毎日ウォーキングという名のもとのユルい散歩を続け、

はて 脚がムッチムチになったのは一目瞭然ですが、果たして真実コレは筋肉なのか?

未確認生命体が寄生したという説も 某防衛大臣だったらふりかざしそうです。

なので、これは良い機会だと、私はさっそく無料体験券を握りしめ

ダイエットマシーン完備のそのPという店に突撃してみました。



中には若いインストラクターの女の子が二人いました。

さっそくボディーチェックです。

ちなみに

フツーのお宅にある体脂肪計というのは、乗るタイプのは下半身だけ、

握るタイプのは上半身だけしか計れないものが多いそうです。

「その点、ウチのは業務用ですから全身ばっちり計れます!

ホントかなり正確に出ますから、皆さん愕然とされます!

でも真実を知ってこそ次の段階、ダイエット計画が立てられるのですから!」 とインストラクターのお姉さん。

まるでこれから癌宣告をするけど覚悟はできてるか、みたいな気迫に

私は靴下を脱ぐ手が 思わず汗ばみました。

ええ、ええ、できてますとも! どんな結果が出ても泣きませんとも!

測定器に裸足で乗ります。

両手でゲーム機のコントローラーのミニサイズみたいのを握ります。



椅子に座って待つこと1分。

お姉さんが多少困り顔でデータを持ってきました。

「えっと・・・・・・・・アキラ様の場合ですね・・・・・・・体重はBMI値で行くと、-2.6kg。」

「ええ~~~?この体でマイナス?ってことはまだ太ってもいいってことっすか?」

「はい。でもこれは国が定めた測定法で、一番病気になりにくいという値なので、

美容の観点から見ると理想値というのはまた別になります。」

「そうよね、そうよね、私 病気になってもいいからもう2kgぐらい絞りたいのよ。

病院にもここ10年くらい行ってないから たまには行ってみたいわ。」

「で、気になる体脂肪率なんですけど・・・・・・。」

うんうん。

「両腕 両脚、標準の域内なんですよ。」

はい? 何ですって? じゃあ、この脚のぶっとさは何?

「セルライトです。」

出た セルライト! 

私の中ではセルっちは朝青龍に匹敵する。

態度のふてぶてしさといい、強さといい、私なんかでは絶対に太刀打ちできる相手じゃない。

セルっちが非常識な黒いサポーター巻いてたって、私は文句一つ言えやしない。

「内蔵脂肪指数は40、これもまったく標準です。」

うれしい予想外。フォアグラ覚悟だったのに。

「筋肉率はですね、両腕 両脚 やや高めないし高め。」

やはりそうキタかぁぁぁ!

未確認生命体説 敗れたり。

「基礎代謝量、1217kcalで やや高め。」

お姉さんはこの測定結果を基に、P店に私を通わせるにはどう誘導していったらいいのか、ちょっと困惑したようだった。

だって トレーニングする必要なしって業務用のかなり正確な測定器で出ちゃったんだもん。

で、質問を変えてきた。

「アキラ様は肩凝りは?」

「まったく無いです。」

「では腰痛は。」

「中腰で何か作業した後はしばらくありますけど。慢性的な腰痛は無いですね。」

「冷え性などは。」

「え、全然平気です。ウチじゃハダシですよ。靴下履くのはこうして外出する時だけ。」

「むくみなどは。」

「え?ムクミってどういうこと?」

「例えば、一日中立ち仕事をした後で 靴がキツくなるとか。」

「(思わず爆笑) 無いですよ、そんな漫画みたいなこと。」

「汗かきですか?」

「ハイ。ものっそい汗かきです。」

「それはとても良いことですよ。新陳代謝が活発ということです。」

お姉さんは質問を止めて ため息の後、一言こうのたもうた。 



「その年齢ですごいです~~~!」



ある種 モンスターもしくは未確認生命体を見る眼差しだった。

最後に 水分摂取量を聞かれたので、1日1Lちょいです、と答えた。

量はそれでいいですけど、アキラ様の場合、内容がほとんどコーヒーやお茶なので、

中に含まれているカフェインが老廃物と結合してセルライトの元になりますよ、と脅かされた。

ミネラルウォーターが一番良いと言われた。



別に冷やかしに行ったつもりはないし、お姉さんを困らせる気も毛頭なかった。



天は二物を与えず、とはよく言ったものだ。

ブサイク、性格悪し、頭足らずの三点セットを天秤にかけても釣合うほどの健康を

神様は私に授けてくれた。

こうなったら 息子が呆れるくらいに長生きしてやろうかと思う。

憎まれ婆さんになること必至なので、どんな死に方をしても不思議はない。

ご近所インタビューがあるような死に方だったら 多分こう。

「ああーー、あの婆さんね。あの人じゃねえ。・・・・・・・なるようになった感じ?」

ビバ健康。
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